過去何世紀にもわたり,人材を海外に送り出してきたフィリピンには,悪質な仲介者の介在できない強固な送出しルールがあります。
そのため,本人たちは借金を背負わず来日できますが,その負担は受入れ企業が負わなければなりません。また,制度も複雑なため,日本の事業者からは敬遠されがちでした。

一方ベトナムでは,かたちばかりの紹介手数料の上限額は決められていますが,各処に「仲介者」が登場するため,本人たちは多額の借金を背負って来日するケースがほとんどでした。
経済が順調に回っていたときには覆い隠されていた「ひずみ」は,給与未払い,失業,解雇,帰国困難,犯罪・・・コロナウイルス感染拡大の中で残念ながら顕在化しつつあります。

TERAKOYA NIPPON PROJECTでは,借金を背負ってでも私たちの国を選び,来日してくれたベトナムの若者たちへ,これまでもこれからも,有形無形の支援を惜しみません。ですが同時に,両国政府や雇用主,ひいては日本国民が意識を改めない中での,何事もなかったかのような受入れ再開には大きな懸念を抱かざるを得ません。

そんな中,ベトナムとの往来再開に送れること3か月あまり,私たちが本を贈っている日本語学校で学んだフィリピン人実習生が,ついに大勢来日を果たすことができました。すでに第一陣は14日間の隔離期間を終えようとしています。

来日を果たしたフィリピン人実習生のFacebook投稿などを見て,私たちに直接連絡をしてくる希望者も大勢います。要件をしっかり満たし,すでに日本語能力検定も合格している来日希望者が,家族を食べさせるために日本に働きに行きたいのだと,真摯に訴えてくる姿勢には胸を突かれます。

フィリピンは,当然のこととして,若くて強いものが老いて弱いものや幼いものを助ける国。何世代もが肩を寄せ合って暮らし,いつも誰かが誰かの世話を焼いている,微笑みとホスピタリティの国。

一方日本では,コロナ禍の中でコンビニのアルバイトこそ日本人が増えた感はありますが,介護や農業など,依然人手不足に悩んでいる産業分野がまだまだあります。
そこで私たちTERAKOYA NIPPON PROJECTでは,特定技能外国人の受入れ支援を始めることにしました。

私たちは職業紹介事業者ではありませんので,「人」の紹介はいたしません。ですので「紹介料」などいただきません。
事業者さんが,フィリピンで適法な採用活動を行い,来日を実現させ,彼らに5年間在留してもらうための適正な支援をご提供します。
おそらく,この対応を単独ですべて完結できるのは,私たちの他にはないでしょう。

本来特定技能制度は,送出し機関から受入れ企業へのストレートなフローを実現し,余計な仲介者を介在させないという発想だったはず。
それなのに,人材会社や登録支援機関,組合など,そこに群がっておこぼれをもらおうとする仲介者ばかり増えてしまいました。
可能な限りムダを省いたTERAKOYA NIPPON PROJECTの人材受入れサポートで,ぜひ優秀な人材を適正な費用負担で受入れていただきたいと思います。
ご興味のある企業様はお気軽にお問合せください。

以上