推薦のことば

TERAKOYA NIPPON PROJECT 相談役
NPO終活支援センター千葉 代表理事  相澤 友夫

TERAKOYA NIPPONプロジェクトの相談役に就任しました,NPO終活支援センター千葉の代表理事相澤友夫です。同プロジェクトの共同代表である行政書士藤岡みち子さんと弁護士谷口亨さんからの要請を頂き,相談役に就くこととなりました。この度ホームページを立ち上げ,Facebookでも情報発信もされていくとお聞きし,とても良いことと思います。

TERAKOYA NIPPONプロジェクトがフィリピンに本を寄贈する話を聞いたのが,昨年の9月でした。その後,紹介させて頂いた情報ステーションの本や,当NPO理事から頂いた漫画本などを寄贈され,寄贈先から大いに喜ばれたと聞き,とても嬉しい気持ちです。

「寺子屋」については,藤岡さんの話を聞いたり,藤岡さんが令和大久保会に寄稿した文章を読んだりし,感動しました。

まず寺子屋の数に圧倒されました。資料があるだけでも1万5千軒と言われていますが,私の住む千葉県で3千軒,私の母の故郷仙台でも550軒あるといわれていますので,実際の数は相当だったと思い,驚きです。

しかも,識字率の高さが,欧米列強の植民地化から免れ,今日の日本の足腰となったと聞いて,さらに驚きでした。

私の職業は,墓石屋で,お寺さんとの関係がとても深い関係にあります。そのお寺さんが寺子屋を開き,子供たちに読み書きを教えたと思うと,とても誇らしい気持ちになりました。

お寺さんを取り巻く環境の急激な変化は,お寺さんを厳しい状況に追い込んでいると思います。これには,日本の少子高齢化,日本人の価値観の多様化など,いろんな要因があるかとは思います。お寺さんは消滅の危機にあると思います。

厳しい身分制度があった江戸時代でさえ,貧しい人農民ら子弟にも読み書きを教えるという仕組みが存在したことは,まぎれもない真実です。

お寺さんは,仏様を見守る,生きている人を大事にするという精神を放棄してはいけないと思います。

TERAKOYA NIPPONプロジェクトが,お寺の再生,地域再生の起爆剤ともなるのではないかと大いに期待し,支援を惜しまないつもりですので,皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。