千葉県の8月の有効求人倍率は0.84 ~0.84 jobs per one job seeker in Chiba pref.

失業者1人に0.84人の求人しかない状況下で外国人求職者の君へ

10月2日,千葉労働局のホームページで8月の雇用失業情勢に関する発表がありました。
予想されたとは言え,前月をさらに下回る厳しいものでした。

千葉県の雇用情勢は,東日本では神奈川県に次ぐ厳しい状況だ

1人の求職者に対して0.84件の仕事というのは,言い換えれば,5人の枠を6人で争っているという状況です。
ただしこれは仕事の内容や給与について一切文句を言わず,かつ,パートタイムの仕事を含むという条件付きで,さらに外国籍の方はその枠を日本人求職者と争うということです。

在留資格によって就ける仕事は制約を受けます。資格外活動であれば7日間あたり28時間までしか働くことはできません。その分,外国人求職者はこのレースにおいて大きなハンデを背負います。

ですが,その中でどうも仕事を選り好みする外国人が少なくないように思います。

もちろん,全員ではありません。ほとんどの外国人は,真剣に仕事をさがし,「どんな仕事でもやる」という気持ちにかわりつつあります。
ですが,とくに,本国で大学を出ていたり,日本で新設の大学院?だか大学だかよくわからないところに通っていたり,日本語がN2ぐらい話せたりする層に,仕事のえり好みをする人が散見されます。
おそらく自分に自信があるのでしょう。
それなら,私に繋がるまでのこの数か月,君の仕事が全く決まらなかったのはなぜだ?説明してほしい。

そういう人に限り,仕事を紹介してほしいと熱心に言ってくるので,「ではまず私に電話しておいで,紹介するかしないかはあなたと話してから決めるから」と言うと,絶対に電話してこない。
さらにひどい場合は,紹介して先方も乗り気になっているのに,「やっぱりもっと自分の好きな仕事をしたい」などと言い出すケースもある。
あげくの果てには,「日本語が話せなければ仕事がないなんてこの国はおかしい」とまで言い出す始末。

では聞くが,君はなぜ日本に来た?

いいですか,私は,紹介料を取っている業者でもなければブローカーでもありません。

「石にかじりついても日本にいたい」「どんな仕事でもします」といった,がむしゃらで謙虚な人以外,今後一切の就職支援はしません。
その時間を使って,助けてあげたい人が,たくさんいるからです。

20代から30代の人間の持っている実力など,上位0.5%ぐらいでもない限り,似たり寄ったりです。これは日本人にも言えることですが,あなたの代わりになる人は,いくらでもいるのです。
特に新卒者は,国内の名の通った大学の院卒者でさえ就職に困る時代,日本語もまじめに勉強していなくて仕事があると思えますか?
まずは自分がどの程度かを思い知らない限り,その先はないでしょう。(この事実は,自分の境遇をすべて時代や政府のせいにして仕事を選り好みする日本人も,外国人以上に肝に銘ずべきだ)

当面の雇用情勢はますます悪化します。回復するとしても,残念ながら日本人からでしょう。
これはどれほど君らが私に筋違いな文句を言おうと,揺るがざる事実です。
そしてその中で,どんな仕事でもして日本に残りたい,というがむしゃらさと謙虚さをもたない限り,君たちが日本に残る方法はありません。

「でも,わたしは〇〇ですから」「でも,このしごとは○○ですから無理ですね」そんなことを,君は言ったことはないか?
やさしい言葉をかけていたら,勘違いする人がちらほら出始めたので,あえて厳しいことを言うことにしました。


そんな中で大変な苦労をしながら立派な企業に就職を決めたある青年は,さらに日本語を磨いて,自分の立ち位置を確固たるものにすべく,毎日がんばっています。
彼はどんなに大変なときでも,一度たりとも言い訳を口にしたことがありません。
つねに明るく,どこまでも謙虚な彼は,職場でも皆さんに愛され,どんどん新しいことを吸収しています。

この友人のような外国人が,一人でも多くこの苦難の時期を乗り越え,コロナ後の日本で羽ばたくことができるよう願ってやみません。
国内にいる外国人も,新規査証申請が再開されるのを海外で待っている人も,国外試験の受験機会を待望している人も,やる気のある人は,私についてきてください。支援は惜しみません。

以上